第58回例会(研究発表会)

日時:2005年12月10日(土) 13:30~17:30
場所:京都ドイツ文化センター
<<内容>>

「高等学校における語学教育」

司会者:桐川 修 氏(奈良高専)

発表1
発表者:田原 憲和 氏(慶風高等学校非常勤講師)
題目:国語教育から日本語教育へ

[発表要旨]

 高等学校における本来の国語教育は,読み書き能力の向上はもちろん,言語感覚を磨くということを目標に掲げている。しかし,基本的な読み書き能力が不足している生徒に対しどう対処するべきか。「国語」を教えるという感覚から「日本語」を教えるという感覚へと意識を転換する必要性を述べる。


発表2
発表者:仙崎 裕右 氏(大阪府立加納高等学校教諭)
題目:高等学校における英語教育の現状――中学校と大学とのはざまで──

[発表要旨]

 2006年問題、2007年問題とも呼ばれる、新学習指導要領世代の入学、大学への全入時代の到来を目前に控え、大学側の焦りを反映するかのように、様々な改革がなされているが、そのあおりを受けつつ、また、社会の要求にもこたえようとする形で、高校においても英語教育をとりまく環境はめまぐるしく変わってきている(高校にあっても、進学校とそうでない学校との間にずいぶんと温度差があるのも事実である)。本報告では、大学に進学する者がほとんどいない高校の教師という立場ではあるが、現場にいる者の一人として、高校の英語教育の現状(の一端)を紹介したい。


発表3
発表者:菅 利恵 氏(大阪府立旭高等学校非常勤講師)
題目:国際教養教育の一環としての第二外国語教育

[発表要旨]

 大阪府立旭高等学校の国際教養科では、現在第二外国語の授業が六ヶ国語開講されている。このカリキュラムは「世界的視野を持ち、互いの文化を尊重しながら、平和で豊かな国際社会に貢献できる人材の育成を目指す」という国際教養科全体の理念を基礎としており、コミュニケーション能力を高め、国際理解を深めることを目的としたものである。この方針に基づき、ドイツ語の授業においては、ドイツ語の基礎的知識と共に、ヨーロッパ文化を知る足がかりとしてドイツの文化や歴史を伝えること、また何よりも生徒たちのコミュニケーション意欲を高めることが目指される。こうした授業をより実りあるものにするためには、高校教育のための新しい教材、教科書が必要である。


2.自由討論会

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