第55回例会(研究発表会)

日時:2004年12月4日(土)13:30~17:30
場所: 京都大学大学院人間・環境学研究科棟233研究室(2階)
<<内容>>

1.講演
発表者:Alfred Ebenbauer 氏(ウイーン大学)

題目:≫Österreichisches Deutsch≪

2.研究発表
発表者:薦田 奈美 氏(京都大学院生)
題目:「意味変化現象における伝統的分類の見直し~ドイツ語の場合~」

[要旨]


意味変化現象とは、時間の流れの中で様々な影響を受けながら語の意味が分化し、それが慣習化して定着するという一連の流れを指している。この通時的現象としての意味変化を考える上で必要となるのは、新しく意味が発生する段階とその意味が定着する段階に区別して現象全体を捉えることではないだろうか。従来の歴史言語学における研究では、そのプロセスが複雑なものであるために明解な説明が困難であるとされてきたが、これらの区別によって、意味変化現象に新たな観点からアプローチを行うことが可能であると考えられる。本発表では、新たな意味が発生する段階においては、そのメカニズムを実際の個人の使用におけるメタファー・メトニミーとして考え、定着する段階においては、多義ネットワークの形成による類義語との競合を中心に、辞書記述観察を通して、認知的観点からの意味変化現象に対する説明を試みる。また、その基準や観点が統一的ではない伝統的な意味変化現象の分類方法について、メカニズム内の様々な要素の違いを検討することによって、新たな分類基準を設け、意味変化の原因や共通性といった根本的な部分を説明しうる基盤の構築を目指す。


3.報告
発表者:Cornelia Jung 氏(ライプツィヒ大学)
題目:≫Das Deutsch als Fremdsprache Studium an der Universität Leipzig≪

[要旨]

 Ich studiere an der Universität Leipzig Japanologie und Deutsch als Fremdsprache (DaF) im Hauptfach, und mache seit Oktober ein Unterrichts-Praktikum für DaF an einer japanischen Universität (Dokkyo-Universität Himeji). In meinem Vortrag möchte ich aus der Sicht der Studenten über das heutige Bild des Fachbereichs DaF der Universität Leipzig und des Herder-Instituts berichten: z.B. wie der Bereich unserer Universität organisiert ist, wie sein Studiensystem funktioniert und wie sich das theoretische Studium und die praktische Ausbildung ergänzen, usw. Desweiteren werde ich in meinem Bericht auch die heutige Situation der Japanologie an unserer Universität erwähnen.

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*