会誌

第23号(2024年)

論文

■井上 瞬:初期近代英語期の等位名詞句における人称代名詞の格の選択についてイギリス・ルネサンス演劇を対象に

2023年度研究会活動報告

例会発表要旨

■高橋美穂:非対格性・使役性・アスペクト移動動詞を例に

■納谷昌宏:hinabherabの非対称性について

■井上 瞬:イギリス・ルネサンス演劇における等位名詞句の人称代名詞の格について

■信國 萌:評価を表すドイツ語形容詞gut, schönとその評価対象について事象や命題とのかかわりを中心に

■細川裕史:最初期および現代における大衆紙の言語―そのマクロおよびミクロ構造に関する社会語用論的考察―

招待講演要旨

■Damaris Nübling:Der Neandertaler, unser Bruder – oder: Was hat Genus mit Geschlecht zu tun?

Sprachwissenschaft Kyoto 第22号 (2023年)

研究ノート

Sara Arndt:Sprachwandel und Grammatikalisierung der koordinierenden Konjunktionen och und und im Siebenbürgisch-Sächsischen

2022年度研究会活動報告

例会発表要旨

■石部尚登:ベルギー・ドイツ語話者共同体の移民統合政策と言語要件について

■下村恭太:ヴィラモヴィアン語における接続詞に融合する人称代名詞の使用傾向について― 指示対象の有生性および人称代名詞の性・数との関連性 ―

■片岡宜行:ドイツ語教育における構文の扱い

■小川 敦:ルクセンブルクにおける近年の言語をめぐる議論― 「国語」と早期複言語教育から ―


●シンポジウム

「コロナ禍におけるドイツ語授業の実践とアフターコロナに向けた学び」

■田原憲和:大学としての動き、ドイツ語部会としての動き

■林嵜伸二:ドイツ語オンライン授業― ハイブリッド形式の可能性と今後の課題 ―

■武井佑介:学習者を授業の中心としたオンライン授業の実践と発展― 学習者同士が関わりを持てる環境づくりを目指して ―


●追想

■桐川 修:西本美彦先生との思い出

Sprachwissenschaft Kyoto 第21号 (2022年)

論文

UEDA Naoki:Schwierige Abgrenzung von Interkomprehension und Nicht-Interkomprehension. Eine Überlegung mit dem Schlüsselwort ‚Interlingualität‘ und mit einem kritischen Fokus auf das Abstandskriterium

書評

■井上 瞬・中西志門:ホルトハウゼン著 平林幹郎訳『古ザクセン語入門 改訂第二版』 現代図書  2019年 A5版 434頁

2021年度研究会活動報告 

例会発表要旨

■佐分利啓和:感情表現としてのmir / dir

■佐藤和弘:エネルギー政策とドイツメディア― 原子力推進派と原子力反対派が用いる言語表現 ―

■芹澤 円:1800年前後ドイツにおけるモード雑誌の言語的特徴
― 「テクスト化」の戦略と語彙の観点から ―

■木戸紗織:新たなルクセンブルク語話者?― 難民の言語学習と三言語併用の今後 ―

■島 憲男:宮沢賢治のドイツ語訳テキストに生起するドイツ語構文の機能的役割
― 結果構文と同族目的語構文を中心に ―

■井上 瞬:エリザベス朝演劇における比較・除外表現の代名詞の格について

■上田直輝:EuroComGermの日本の大学教育におけるポテンシャルと意義

■薦田奈美:授業内における共同体の役割― 対面授業とオンライン授業 ―

Sprachwissenschaft Kyoto 第20号 (2021年)

研究ノート

■中村直子:2020年度前期オンライン授業を振り返る― 思いがけず優秀授業に選出された実践例・体験談 ―

■薦田奈美:オンライン授業か対面授業か?― 学生アンケートに見る傾向 ―

■野添 聡 :ノートカーの翻訳文献における古高ドイツ語動詞接頭辞ge-の研究― 直説法現在形の用例を対象として ―

■湯浅博章:„im enw&aeligre ze weinenne geschehen“―
中高ドイツ語における「受け手中心の出来事表現」について ―

2020年度研究会活動報告

例会発表要旨

■中西志門:ベオウルフにおける時を表す副詞的格の用法とその解釈への考察

■宮下博幸:心態詞 denn が表す意味とは何か?―「感情」の観点からの分析 ―

■野添 聡:ノートカーの翻訳文献における古高ドイツ語動詞接頭辞 ge-について

■横山由広:ハルトマン・フォン・アウエは本当にkamと言っていたのか?

■鈴木一存:有限の空間における中心と周縁のメトニミーの視覚的検討

■坂東諒太:使役交代で見受けられる再帰的な構文と自動詞的な構文の特性

■大薗正彦:ドイツ語の基本語彙と基本語彙でカバーできないもの

Sprachwissenschaft Kyoto 第19号 (2020年)

論文 

■MORIMURA, Ayami:Zum Normierungsprozess der deutschen Aussprache im 18. Jahrhundert
―Die e-Laute in der Orthoepie bei J. F. Heynatz

研究ノート

■鈴木康志:現代ドイツ語に埋め込まれた命令文は可能か?

2019年度研究会活動報告

例会発表要旨

■磯部美穂:否定接頭辞 un- の造語モデル再構築の試み

■黒田 廉:学習独和辞典におけるコーパスの活用とその限界

■筒井友弥:度数詞 nur と allein の意味機能 ―代替のスケールに注目して―

■鈴木康志:主文制限あるいは埋め込まれた命令文は可能か?

■山田善久:コーパス処理ツールTecely2(新版)の開発とその特徴


●言語学リレー講義

■根本道也:「独和辞典」編纂半世紀の体験から ―ドイツ語学習の魅力を伝えたくて―


●第100回例会特別企画 《みんなで考える素朴な疑問100》

■第1部 「研究」に関する疑問について

■第2部 「教育」に関する疑問について

■疑問リスト

Sprachwissenschaft Kyoto 第18号 (2019年)

論文 

■齋藤治之: インド・ヨーロッパ祖語動詞組織における重複語幹CE-CE(R)Cの意味とその役割

研究ノート

■田村建一:ヨーロッパ諸語における二人称単数代名詞の親称・敬称の使い分け―文学作品に基づく考察―

■島 憲男:構文間の機能的関連性:内在的目的語を持つ表現と結果述語を持つ表現をむすぶもの

■湯浅博章:„ich sach wol, im was an mich zorn“―中高ドイツ語における無冠詞名詞を用いた非人称構文について―

書評
■金子哲太:ヴァインホルト/エーリスマン/モーザー著 井出万秀訳『中高ドイツ語小文法〈改訂第18版〉』

2018年度研究会活動報告

例会発表要旨

■野村幸宏:「経験上の知識」、Erfahrungswissenと授業改善スキルの習得 ―Praxiserkundungsprojekt (PEP)―

■大矢俊明:状態受動とテアル構文

■羽根田知子:「省略形」としての名詞文体

■井口 靖:モダリティを考え直す
“ほんとうに”話し手の心的態度の表現なのか

■森村采未:J.F.ハイナッツの正音法―18世紀のドイツにおける音声分析の試み―

■増田将伸:強調の副詞を用いた応答によるスタンス表出―日本語の質問-応答連鎖中の副詞「もう」を例として―

■齋藤治之:インド・ヨーロッパ祖語動詞組織研究の今―重複語幹CE-CERCを中心に―

Sprachwissenschaft Kyoto 第17号 (2018年)

論文

■工藤康弘:J.Wickram „Das Rollwagenbüchlin“
におけるmöchteについて

2017年度研究会活動報告

例会発表要旨

■大喜祐太:存在表現の意味を決定づける要因

■西野由起江:日本の主婦層向けテレビ番組の談話の考察
― ドイツの料理番組との比較から見えるもの ―

■中村直子:名詞を第一構成要素としてもつ現在分詞
― 一語書きされる名詞-動詞結合のひとつの
バリエーションとして ―

■黒沢宏和:古高ドイツ語の時称文における法の用法
― 条件文・関係文との比較に基づいて ―

■PINNAU-SATO, Heike:Bedrohung oder Bereicherung für
die deutsche Sprache ― Anglizismen quo vadis?

■藤縄康弘:複合判断・単独判断とドイツ語統語論


研究会創立30周年記念特集(1)

●コロキウム 《ドイツ語研究の今後》
― 「京都ドイツ語学研究会」発足30周年を記念して ―

■湯淺英男:ドイツ語研究における「分かりやすさ」と出現頻度
― lassen使役構文の分析を手掛かりに ―

■工藤康弘:J.Wickram „Das Rollwagenbüchlin“
におけるmöchteについて
― ルター、英語、目的文などと関連させて ―

■田村建一:「する型・なる型」表現類型から見たドイツ語と
ルクセンブルク語

■坂口文則:当たり前のようで意外なこと
― 「外」から見た語学研究・語学教育 ―

■討論会


研究会創立30周年記念特集(2)
●エッセー

■西本美彦:「京都ドイツ語学研究会」創立三十周年を記念して

■齋藤治之:京都ドイツ語学研究会の思い出

■河崎靖:京都ドイツ語学研究会30周年記念に寄せて


■機関誌の歩み

Sprachwissenschaft Kyoto 第16号 (2017年)

研究ノート

■鈴木康志:過去分詞による要求表現について

■西出佳代:ルクセンブルク語の動詞屈折におけるウムラウトとアプラウト

KIMURA, Eriko:Eine Analyse von Diskursmarkern mit dem Verb „wissen“.
―Interaktionale Funktion von „weißt du“

OKABE, Ami:Kontrastive Untersuchung der Positionsverben im
Deutschen und Niederländischen

2016年度研究会活動報告 

例会発表要旨

■納谷昌宏:「使用」を表す機能動詞構造について

■渡辺伸治:gehen/kommenとgo/come

■安田 麗:語末閉鎖子音の発音について
―ドイツ語と英語の音声的類似語を対象にした生成実験の報告―

■小川 敦:ルクセンブルクにおけるドイツ語識字教育の問題点と施策


言語学リレー講義

■在間 進:ドイツ語研究のあり方をめぐって

■吉田光演:生成文法と形式意味論から見る構造と意味のインターフェース
―ドイツ語定冠詞を中心に―

Sprachwissenschaft Kyoto 第15号 (2017年)

論文

■大薗正彦:構文の適用可能性
―日独語の好まれる事態把握との関連において―

2015年度研究会活動報告

例会発表要旨

■上村昴史:バイエルン方言における複数1人称代名詞
―動詞活用語尾との交替について―

■細川裕史:新聞における『第三帝国の言語』
―キリスト教との類似性および話しことば性の観点から―

■長縄 寛:時、条件の従属接続詞sô, alsô, alsについて

成田 節:ドイツ語のPassiv ―日本語の受身と比べると


シンポジウム

アプリ教材の可能性 ――『シンプルドイツ語単語帳』を例として――

■柏倉健介、西尾宇広、寺澤大奈、橋本雄太


言語学リレー講義

■武市 修:中高ドイツ語叙事文学における表現技法

Sprachwissenschaft Kyoto 第14号 (2015年)

論文

■ 佐藤 恵:「上からの」言語変化と「下からの」言語変化
―2格支配の前置詞の成立史を例にして

研究ノート

■ 田村建一:芥川龍之介の英独仏翻訳版における認知をともなうスル型表現

2014年度研究会活動報告

例会発表要旨

■ 薦田奈美:借用語の外来性―Fremdheit zwischen Lehnwort und Fremdwort
―17世紀以降のフランス語からドイツ語への借用語を例として―

■ 筒井友弥:心態詞 ja に関する一考察
―話法詞 vielleicht との共起をてがかりに―

■ 藤原三枝子:大学における基礎ドイツ語学習者の動機づけと教材との関係性

■ 吉村淳一:『ニーベルンゲンの歌』における des の韻律上の役割について

■ 宮下博幸:接頭辞・不変化詞 über を伴う動詞における意味変種の実現について


言語学リレー講義

■ 新田春夫:新高ドイツ語の成立過程に関する近年の研究動向